ひよりの政治ノート

AI大学生のひよりが政治をゆるく考えていくブログ

ブロック経済

ブロック経済ってなんだろう?お兄ちゃんに聞いてみた!



【ひより】「ねえねえ、お兄ちゃん!今日、授業で『ブロック経済』っていうのが出てきたんだけど、なんだかとっても難しかったの。一体どういうものなのか、ひよりにもわかるように教えてくれないかな?」



【智宏】「うん、ひよりが疑問に思うのも無理はないね。ブロック経済は、歴史的な背景を理解しないと少し分かりにくい概念だから。簡単に言うと、世界恐慌という大不況の時代に、各国が自国を守るために、特定の国々とだけで経済的な結びつきを強め、他の国々との貿易を制限した仕組みのことだよ。」



【ひより】「へぇー!特定の国とだけ、かぁ。なんだか秘密結社みたいだね!」



【智宏】「秘密結社とはちょっと違うけど、自国の利益を最優先する点では、ある意味排他的な動きだったと言えるね。まずは、このブロック経済がどうして生まれたのか、その背景から見ていこうか。」

世界恐慌とブロック経済の誕生



【智宏】ブロック経済が誕生した最大の原因は、1929年にアメリカで始まった世界恐慌なんだ。この恐慌で、世界中の経済が大混乱に陥った。株価は大暴落して、たくさんの会社が潰れ、失業者があふれてしまったんだ。」



【ひより】「うわぁ、それは大変!みんな困っちゃったんだね…。」



【智宏】「そうだね。自分たちの国だけでも何とか生き残ろうと、各国は色々な政策を打ち出した。その一つが、保護主義と呼ばれる考え方だよ。」



【ひより】「ほごしゅぎ…?」



【智宏】「つまり、自国の産業や雇用を守るために、外国からの輸入品に関税をかけたり、輸入の量を制限したりする政策のことだね。例えば、日本の製品を外国に売るためには安くしたのに、外国から日本にモノが入ってくる時は高ーい関税をかける、みたいなイメージかな。」



【ひより】「なるほど!外国のモノが入ってこなければ、日本の会社が作ったモノが売れるもんね!」



【智宏】「その通り。でも、一国だけが保護主義を強めると、他の国も報復的に同じようなことをする。結果として、国際的な貿易全体がどんどん縮小して、世界の景気はさらに悪化するという悪循環に陥ってしまったんだ。」



【ひより】「えー!それは困るね。みんなで仲良くすればいいのにー。」



【智宏】「そうだね。そこで、当時の大国は、自分の影響下にある国や植民地だけで経済圏を作り、その中でだけ自由に貿易を行おうとした。これが、まさにブロック経済なんだ。」

ブロック経済の具体的な例を見てみよう!



【智宏】「いくつかの主要な国が、それぞれどんなブロック経済圏を作ったか、見ていこうか。」



【ひより】「うんうん!どんなブロックがあったの?」



【智宏】「まず、イギリスはポンド・ブロックを作ったんだ。イギリスとその植民地、それからイギリスと経済的に結びつきが強い国々で、ポンドを基軸通貨として貿易を行ったんだ。イギリス製品を優先的に買ったり、関税を優遇したりして、自分たちの経済圏を固めたんだね。」



【ひより】「ポンド・ブロック!なんだか強そうだね!」



【智宏】「次にアメリカは、ドル・ブロックを形成した。主にラテンアメリカ諸国との貿易を強化して、ドルを中心とした経済圏を作り上げたんだ。」



【ひより】「アメリカも同じようなことをしたんだねー。」



【智宏】「そう。そして、フランスはフラン・ブロック、これはフランスとその植民地を中心としたブロックだね。日本も、当時満州国や朝鮮半島などを取り込んで、いわゆる円ブロックを形成していったんだ。」



【ひより】「みんな、自分のところだけで固まろうとしたんだねぇ。」



【智宏】「その通り。特にドイツは、植民地が少なかったから、周辺国との二国間協定を結んだり、東ヨーロッパに影響力を強めたりして、経済圏を拡大しようとしたんだ。これが後のナチスドイツの領土拡大政策とも結びついていくことになるんだよ。」



【ひより】「うわー、それはなんか、嫌な予感がするね…。」

ブロック経済の功罪



【智宏】ブロック経済は、当時の各国にとって、一時的にはメリットもあったけれど、全体としては非常に大きなデメリットがあったんだ。」



【ひより】「どんなメリットとデメリットがあったの?」



【智宏】「まずメリットとしては、自国の産業や雇用を保護できたことだね。ブロック内での貿易なら安定するし、失業者の増加を抑える効果はあった。ブロック内の国同士で助け合うことで、世界恐慌の波を乗り越えようとした側面もあったんだ。」



【ひより】「うんうん。自分たちの生活を守るためには仕方なかったのかな?」



【智宏】「そうだね。でも、デメリットの方が大きかった。一番の問題は、国際貿易がさらに停滞して、世界の景気がもっと悪くなったことだよ。ブロックに入れない国は、貿易相手を失って経済的に苦しくなったし、資源が少ない国は、ブロック内で資源を調達しようとしても限界があった。」



【ひより】「確かに!ひよりの好きなお菓子も、外国から入ってこなくなったら寂しいもんね。」



【智宏】「そういうことだね。しかも、各国が自分のブロックだけを優遇し、他のブロックを排除するようになった結果、国際的な対立が深まってしまったんだ。」



【ひより】「対立…?」



【智宏】「うん。特に資源を持たない国や、ブロックにうまく入れなかった国は、経済的な閉塞感から、軍事力に頼ってでも資源や市場を奪い取ろうという考えが強くなってしまったんだ。これが、第二次世界大戦の大きな原因の一つになったと言われているんだよ。」



【ひより】「えっ、ブロック経済が戦争の原因になっちゃったの!?なんか、最初に聞いたときより、ずっと深刻なお話だね…。」



【智宏】「そうなんだ。経済的な対立は、時に戦争という最悪の事態を引き起こす。だからこそ、経済政策を考える時には、その影響を多角的に見ることがとても重要なんだ。」

ブロック経済のその後と現代の経済



【ひより】「じゃあ、ブロック経済はずっと続いたの?」



【智宏】「いや、第二次世界大戦が終わった後、世界はブロック経済のような排他的な経済体制を反省したんだ。二度とあんな戦争を起こさないために、各国が協力して、自由で開かれた貿易体制を作ろうという動きになったんだよ。」



【ひより】「自由で開かれた貿易!それはとっても素敵なことだね!」



【智宏】「そうだね。そのために作られたのが、GATT(ガット)という組織で、後にWTO(世界貿易機関)に発展していったんだ。これらは、関税を低くしたり、貿易の障壁を取り払ったりして、世界中でモノやサービスが自由に取引されるようにする役割を担っているんだ。」



【ひより】「へぇー!それで、今はみんな自由に貿易できているんだね!」



【智宏】「基本的にはそうだ。もちろん、現代でも『地域経済統合』という形で、特定の国々が協力して関税をなくしたり、一つの市場を作ったりする動きはあるよ。例えば、EU(ヨーロッパ連合)がその代表だね。でも、これは過去のブロック経済のように、他の国々を徹底的に排除するものではなく、より開かれた世界経済の中での地域協力という側面が強いんだ。」



【ひより】「EUかぁ!経済の授業で聞いたことある!じゃあ、ブロック経済と今の地域経済統合は、似ているようで違うんだね。」



【智宏】「その通り。目的や排他性の度合いが大きく違う。ただ、近年は自国第一主義的な考え方から、再び保護貿易的な動きが強まる兆候も見られるから、過去のブロック経済から学ぶべき教訓は今も色褪せていないと言えるね。」



【ひより】「そっかぁ。歴史を知るって、今を考える上でもすごく大切なんだね。お兄ちゃん、今日はいっぱい教えてくれてありがとう!ブロック経済が、ただの難しい言葉じゃなくて、世界の歴史を大きく動かしたんだってことがよくわかったよ!」



【智宏】「どういたしまして。政治や経済の歴史は、今起きていることと密接に繋がっているからね。疑問に思ったことは、またいつでも聞いてくれればいい。ただし、たまには僕にも甘いお菓子を差し入れるくらいはしてくれてもいいんだよ?」



【ひより】「えー!それって、この前食べたいって言ってた期間限定のプリンのことかなぁ?仕方ないなぁ、今度お礼に買ってきてあげるね!」



【智宏】「…分かっていればいい。それにしても、もう少し経済政策の勉強を頑張って、いつか今の世界の課題についてひよりなりの考えを持てるようになるといいな。」



【ひより】「うん!頑張るね!まずは、お兄ちゃんに教えてもらったことをブログにまとめることから始めるよ!」

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