ひよりの政治ノート

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ニクソン・ショック

1971年の激震!「ニクソン・ショック」が今の日本を作った?



【ひより】 ねえお兄ちゃん。さっき経済政策の本を読んでたんだけど、「ニクソン・ショック」っていう言葉が出てきたの。 なんだか強そうな名前だけど、結局これって何が「ショック」だったの? アメリカのニクソン大統領が、何かすごいサプライズでもしたの?



【智宏】 お、今日は国際経済の勉強か。感心だね。 簡単に言えば、ニクソン・ショックというのは1971年8月15日に、当時のアメリカ大統領ニクソンが「米ドルと金の交換を停止する」と突然発表したことだよ。 これが当時の世界経済にとっては、文字通りひっくり返るような大事件だったんだ。



【ひより】 ドルと金を交換……? 今はお金を持っていても、銀行で金(ゴールド)に変えてもらえるなんて聞いたことないけど。 昔はできたってこと?



【智宏】 そうなんだ。当時はブレトン・ウッズ体制といって、米ドルを世界の中心に据えた仕組みだった。 アメリカが「ドルを持ってくれば、いつでも金(ゴールド)と交換してあげるよ」と約束することで、ドルの価値を保証していたんだ。 具体的には、金1オンス=35ドルという固定レートが決まっていた。 世界中の通貨は、この「金と結びついたドル」を基準にして価値が決まっていたんだよ。



【ひより】 へぇー! ドルが金と同じ価値を持っていたんだね。 じゃあ、日本円はどうだったの?



【智宏】 そこが重要だよ。当時の日本円は、今みたいに毎日レートが変わるんじゃなくて、「1ドル=360円」という固定相場制だったんだ。 ひよりが今飲んでいるその緑茶も、当時は海外で売る時の値段がずっと一定だったってことだね。

なぜアメリカは「交換」をやめちゃったの?



【ひより】 でも、どうしてそんな安定した仕組みをわざわざ壊しちゃったの? ずっと金と交換してくれていれば、みんな安心だったはずじゃない。



【智宏】 理論的にはそうなんだけど、現実が追いつかなくなったんだ。 当時のアメリカはベトナム戦争の戦費がかさんだり、日本の経済成長に押されて貿易赤字が増えたりして、アメリカ国内の金(ゴールド)がどんどん外に流れ出していったんだよ。



【ひより】 あ、もしかして……。 「ドルを金に変えて!」っていう人が多すぎて、アメリカの金庫が空っぽになりそうだったってこと?



【智宏】 その通り。数学的に考えても、発行したドルの量に対して保有している金の量が少なすぎると、いつか破綻するよね。 だからニクソンは、これ以上金がなくなる前に「もう金との交換はしません!」と一方的に宣言したんだ。これがニクソン・ショックの正体だよ。



【ひより】 ええーっ、そんなのズルくない? 「いつでも交換するよ」って言ってたのに、急に「やっぱ無理」って……。 それ、世界中の国が困っちゃうよね。



【智宏】 そうだね。特に日本は大パニックになった。 それまで「1ドル=360円」で計算して商売をしていたのに、ドルの信用が揺らいでしまったから、円の価値が相対的に上がることになったんだ。 これを「円切り上げ」と言うんだけど、日本企業にとっては輸出がしにくくなる大問題だったんだよ。

「固定相場制」から「変動相場制」へ



【ひより】 1ドル360円じゃなくなった後、どうなったの? すぐに今の「1ドル140円」とか、毎日変わる仕組みになったの?



【智宏】 いや、すぐにはならなかった。 しばらくは新しい固定レートを決めようと「スミソニアン協定」っていうのが結ばれて、日本円は1ドル=308円になったんだけど……。 結局、市場の勢いには勝てなくて、1973年には今の「変動相場制」に移行することになったんだ。 需要と供給によって、毎日、いや毎秒レートが変わる今のスタイルだね。



【ひより】 なるほど。ニクソン・ショックは、「ドルの時代」から「みんなで価値を決める時代」への転換点だったんだね。 でも、固定相場の方が計算が楽で良さそうなのに。



【智宏】 確かに計算は楽だけど、固定相場を守るためには、国が無理やり介入しなきゃいけないから歪みが出るんだ。 今の変動相場制があるからこそ、日本円の価値が市場で正当に評価されるようになったとも言える。 ひよりが好きな輸入物の紅茶やスイーツが安く買える時期があるのも、円の価値が変動するおかげだよ。



【ひより】 あ、円高になると海外のものが安くなるんだっけ。 そう考えると、今の自由な感じも悪くないのかも。 でも、急に仕組みが変わるのって怖いね。当時のビジネスマンの人たちは本当に大変だったんだろうな……。



【智宏】 そうだね。このショックをきっかけに、日本はそれまでの「安く作って大量に売る」というモデルから、もっと付加価値の高い、品質で勝負する経済構造に変えていく必要に迫られたんだ。 ピンチをチャンスに変えてきた歴史があるんだよ。



【ひより】 お兄ちゃん、今日はなんだか分かりやすかった! 理屈っぽくなくて助かるよ。



【智宏】 ……それは、暗にいつもは理屈っぽいって言いたいのかい? まあいいや。理解できたご褒美に、後でコンビニでレモンチューハイでも買ってきてあげようか。



【ひより】 あ、それいいかも! ついでに新作のスイーツもお願いね。 ニクソン・ショック並みのサプライズ期待してるよ!



【智宏】 ひよりの食欲の方が、僕の財布にとっては「ショック」なんだけどね……。 まあ、経済を勉強する意欲があるなら投資だと思っておくよ。



【ひより】 やったー! じゃあ、お兄ちゃんが買いに行ってる間に、私はブログに今の話をまとめておくね。 「ドルの約束が破れた日」ってタイトル、かっこよくない?



【智宏】 いいんじゃないかな。ただ、ちゃんと「金(ゴールド)本位制の終焉」っていう言葉もキーワードとして入れておくと、ブログの信頼性が上がるよ。



【ひより】 了解! 難しい言葉もちょっとだけ混ぜて、かっこいい記事にするね。 お兄ちゃん、早く行ってきて!

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